マンションは共用部と専有部に大別することができます。専有部は入居者が購入された室内を指します。共用部とは、専有部を除いた建物の構造部分で廊下、階段、エレベーター屋上等を指します。ベランダは専有部所有者が専用使用するところですが、共用部となります。共用部の床面積の50%が該当し、残りが専有部分の床面積になるのが標準です。マンションの管理組合は管理規約で共用部の維持管理するため、共用部に火災保険を掛けています。専有部分は入居者が火災保険を掛けることになります。マンションを購入したときに銀行ローンを組む時に火災保険加入が強制されます。最近、問題となっているのは築20年を経過したマンションの保険料が大幅値上がりしていることです。マンション共用部の火災保険はマンション総合保険という火災保険、施設賠償保険、個人賠償保険がセットされいて専有部入居者が漏水を発生させて階下の方に迷惑を掛けてもマンション総合保険で保険金がでました。しかし、築20年を経過したマンションは漏水事故の発生率が高く保険料よりも高い保険金を支払うことになり、保険会社の収益を圧迫する原因となっています。保険会社では、マンション総合保険の内訳で個人賠償保険部分に免責部分を10万円設定することにより、保険料の値上がり部分できるだけ抑えようとはしています。専有部所有者が火災保険とセットで個人賠償責任保険を掛けた場合の個人賠償責任保険料金は年間千円程度です。これからは管理組合はマンション総合保険から個人賠償責任保険を外すことになると思われます。