日本各地で起こっている阪神淡路大地震以降大規模地震の周期が縮まってきています。地震保険の加入率も上がってきていますが、今後発生すると考えられる南海トラフ大地震の大被害を想定しているため、地震保険料も毎年上昇している状況です。地震保険と火災保険との違いは、火災保険は保険の付保率を100%にしていれば、火災で焼失した場合は新築が建てられる保険金が全額出ますが、地震保険は住宅が広範囲に被害を受けるので、建物の原状復旧を目的とすることはできないという点です。従って、地震保険は建物が原状復旧できる半分の保険金が出ないことになります。当面生活できるだけの緊急費用を保険金として出るような形となります。また、地震保険は国の責任で作った保険制度なので、どこの保険会社でも条件はすべて同じです。阪神淡路大地震で被害を被った兵庫県では、独自に自然災害(地震・洪水等)による建物が全壊し建替えや新たに住宅を購入する場合に保険金が600万円出るフェニックス共済(保険料年間5千円)に加入できます。例えば、2000万円の住宅が地震で全壊した場合、地震保険で1000万円、フェニックス共済で600万円を受け取ることができれば、二重ローンで苦しむことは少なくなります。残念ながら大阪府ではフェニックス共済のような制度は今のところありません。